コラム「きっかけ」のお話 その1

AJでは、毎週金曜日に生徒全員に「プレゼンテーション」を行う時間を設けています。

 

理由の一番は、「人前で堂々と話す練習」

 

私がプレゼンテーションなるものをはじめてやったのは、忘れもしない高校1年生の夏・・

ニュージーランド留学中に、日本の文化を紹介した、あのわずか1分間のプレゼンです。

 

日本の学校では自分の意見とか主張とか、教壇に立って話す機会は少ないですよね。

特に私の時代ではゼロに等しかった。

 

そんな私。「みんなの前で、来週プレゼンテーションをしてください。」と先生に言われた時から当日まで、緊張で常にドキドキしていました。

 

しゃべった内容は今でも覚えています。

というより、しっかり「暗記」したので、今でもスラスラと言えちゃいます。

それぐらい、当時の私には大きなインパクトがあった出来事でした。

 

本番当日は脂汗が止まらず、教壇に立った瞬間ヒザが震えだし、声が上ずり、もう最悪でした。それでもがんばって暗記したものを、早口言葉のように呼吸も忘れて話しました。

 

すると、なんと遅刻してきたクラスメイトの一人が、ドアを開けて入ってきたんです!

これでもう頭の中は大パニック。

 

「え、え、なになに?どうすんの?先生、いいの続けていいの?」

 

頭の中真っ白!

 

Go ahead! Keep going!」とかなんとか先生に言われましたが、もうそれっきり話すことは出来ず、、、

 

丸暗記したものって、途中で止められると、そこから先は言えなくなってしまうんですね。その時学びました。今でも鮮明に覚えている、ある種のトラウマ。

 

もちろん、こんな経験や多くの失敗が今の自分を作っているとは思います。でもほんと、この時は参ったなぁ・・

 

 

そんな経験から、今の若い子どもたちにも人前で話す経験を少しでも積んでもらおうと、「えぇ~、やだぁ、何話せばいいんですかぁ」なんて言われながらも、「金曜日はプレゼンテーションの日(通称・キンプレ)」としています。

 

さて前置きが長くなりましたが、キンプレは特にテーマは決めていません。自己紹介だけの子もいますし、自分の住んでいるエリアのことを紹介してくれる子もいます。「ラーメン文化について」と、好物を紹介してくれる子もいれば、「知られざる熱帯魚の世界」といった、趣味の世界を話してくれる子もいます。中には英語でがんばる子も。

 

そんなキンプレで毎回多くの知識を提供してくれたRくんのことを、紹介したいと思います。彼はとても読書家で、暇さえあれば本を読み、その概要をスマホにまとめていました。オススメの本もたくさん紹介してくれました。とても優秀な子で、ネットで名前を検索すると、各種メディアで取り上げられているページがヒットするぐらい。

 

彼のプレゼンは時に1時間を超える「講義」になることもありました。聴衆を巻き込み、堂々と臨機応変に話を組み立てるその様は、とても16才には思えません。

 

そんなRくんが、キンプレで「バタフライ効果」の話をしてくれました。

 

気象学者エドワード・ローレンツが講演した『ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか』というお話です。

 

ブラジルで一匹の蝶が羽ばたいた風が、巡り巡って大きな竜巻を引き起こす、ということ。

つまり、どんな小さなきっかけでも、将来大きな結果につながっていく、というお話です。

 

「僕が高校1年で中退したのは、ある意味蝶の羽ばたきです。この羽ばたきが、将来大きな結果につながっていくと、僕は信じています。どんな小さなことも、大きな結果をもたらしてくれると信じて、みなさんもAJでの勉強をがんばって、前を向いていきましょう」と、プレゼンを締めくくりました。立派。

 

「俺にとって、ニュージーランドでのプレゼンの失敗が、大きな風を起こして大学院まで導いてくれたのかな」なんて、彼の話を聞いて思った次第です。

 

 

私も、「きっかけ」について好きなお話があります。

それは「わらしべ長者」のお話し。

 

「きっかけ」のお話 (その2)につづく

 

株式会社 AJ 代表取締役 岩崎宗仁

 

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