「ストローク」のお話 (その2)
ストロークを、大きく「ポジティブなストローク」と「ネガティブなストローク」に分けましたが、さらに「条件付きストローク」と「無条件ストローク」に分けることが出来ます。
「条件付きストローク」とは、文字通り「なにかしたら褒める」と言ったような、ストロークを与えるのに条件を加えたものです。
私も二児の父ですが、子ども達が大きくなるに従い、どうしてもこの「条件付きストローク」が多くなってしまいます。
ポジティブなストロークを投げかける時は、「寝返り打てたね!すごいね!」からはじまり、「テストでいい点とれて偉い!」「優勝したね!立派だ!」などなど、なにか成果を上げた時が多いです。
もちろん、かかげた目標をやり遂げた時には、ポジティブなストロークをかけてあげるべきとは思います。しかし、「条件付き・ポジティブなストローク」ばかりですと、子どもも疲弊します。
「褒められるために」成果を出そうと考えるようになり、あげく「カンニングをしてでも良い点を取りたい」「ズルをしてでも勝ちたい」と思うようになってしまいます。
そうならないためにも、「無条件・ポジティブなストローク」を与えてあげる必要があります。
親であれば誰もが、子どもが生まれた時は「生まれてきてくれてありがとう」という気持ちがあったはずです。その気持ちを、大きくなっても伝え続けることが大切で、子どもたちに「ありのままの自分でいいんだ」と、存在自体を認めるようなストロークが必要なのです。
「100点を取ったから褒める」「優勝したから褒める」だけでなく、そこに行きつくまでの過程を褒めてあげましょう。「毎日きちんとがんばっていたね!」「カベにぶつかっても、最後まであきらめずに向き合っていたね!」と。
そうすれば、たとえいい結果が得られなかったとしても、頑張った自分に誇りを持てるような子に育ちます。「無条件・ポジティブなストローク」こそ、子育てはもちろん、人間関係の構築にもっとも大切なことであると、私は思っています。
「あいつはいつも、おごってくれるからいいヤツだ」
「宿題見せてくれるから、あいつとは友達でいよう」
なんて言われたら、どう思いますか?
「条件付きの友達」って、、、あり得ないでしょう。
「ストローク」のお話 (その3)につづく
株式会社 AJ 代表取締役 岩崎宗仁
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