コラム「ストローク」のお話 その3

「ストローク」のお話 (その3)

 

ある時、車に石を投げて損傷させ、停学になった女の子がお母さまと一緒にAJにやってきました。とても大人しく、そんなことをするような子には見えません。

 

お母さまは開口一番、「家ではいい子なんですが・・・」とおっしゃいました。

 

私は「この子はお母さんに褒められたくて、家ではいい子にしているんだな。大人の顔色をうかがいながらの生活なんて、大変だろうな」と思いました。ポジティブなストロークは与えてもらっても、それらにはすべて「条件」が付いていたのだろうと、推測したからです。

 

「いい子」に育てようとすると、必ず歪が生まれます。いい子になんて育てる必要はない。ただありのままの子どものことを、認めてあげればいいだけです。

 

 

さて、冒頭に「ストロークがなければ、人は生きていけません。」と申し上げました。(その1参照)

 

もちろん、与えられるストロークはポジティブなものに越したことはありません。しかし、ポジティブなストロークを与えられない子は、「ネガティブなストロークでいいから欲しい」と思うようになります。

 

人は、無視をされるぐらいなら、損な役回りでもいいから、他人と接していたいと思う生き物です。

 

かくれんぼをしても、誰も自分の事を探してくれない。

鬼ごっこをしても、誰も自分の事を追いかけてくれない。

 

そうなるくらいなら、自分が「鬼」になった方がマシだ!と考えるのが、人間の心理です。

 

わざと怒られるようなことをする子は、この心理の中にいると思って良いでしょう。

 

また、最近のよく耳にする通り魔などの嫌なニュース。

 

「相手は誰でもよかった」

 

きっと自分の存在を周囲に知らしめたかったのでしょう。

「自分はここにいるよ」と。

 

もっともやってはいけいのが、無視。なんのストロークも与えない、無視。

 

 

周囲とは、どんどんコミュニケーションを取っていこう。気持ちのいいあいさつや、「元気?」などの体調を気遣う言葉も、ポジティブなストロークです。

 

子どもたちが安心して挑戦し、羽ばたいていくには、「失敗しても自分の居場所はある。存在自体を認めてくれる人がいる。自分は自分でいいんだ。」という心を育ててあげることが必要だと、私は思っています。

 

 

 

株式会社 AJ 代表取締役 岩崎宗仁

 

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