米国(ワシントン州)高校修了プログラム(Q&A)

Q1:アメリカ・ワシントン州の学期体制
Q2:高校修了プログラムについて
Q3:履修進度について
Q4:基礎学力の重要性について
Q5:卒業後の進路について
Q6:留学費用について

Q1:アメリカ・ワシントン州の学期体制

A1:ワシントン州のカレッジの卒業には、約90単位の履修が必要です。ワシントン州の多くが、クオーター制という「四半期制」の学期体制を取っているため、一年間は「四学期」から成り立っています。

1月から3月を「冬学期」、4月から6月を「春学期」
6月から8月を「夏学期」、9月から12月「秋学期」

と呼ばれています。

Q2:高校修了プログラムについて

A2:高校修了プログラムは、High School Completion Programといい、 アメリカのワシントン州のみで開講されているプログラムです。

6歳以上で、「高校を卒業していない方」を対象としたプログラムで、 カレッジ卒業と同時にワシントン州の高校卒業の資格と、 留学したカレッジの卒業資格(日本でいう短大レベル・準学士号)が得られます。

Q3:履修進度について

A3:学生ビザを取得して留学するため、 1学期は12単位以上の履修が義務付けられています。 単位制のため、1学期に25単位もの授業を履修する方もいらっしゃいますが、 無理なく勉強を進めるには、1学期に15単位ずつの履修が一般的です。 単位を多く履修すれば、当然それだけ早く卒業できますが、 勉強についていくには大変ですので、「1学期15単位」のペースで進めることをアドバイスします。

1学期に15単位ずつ履修していくと、1年間に60単位履修できる計算になります。

「1学期15単位 × 4学期(1年間) = 60単位」

高校修了プログラム修了(カレッジ卒業)までに90単位必要なるため、残りは30単位。つまり、あと2学期間が必要となることが分かります。合計、「6学期間=1年半」が、卒業にかかる年月になります。

一般的に、現地学生(アメリカ人)は、6月から9月までの間、長い「夏休み」を取り、「夏学期」に授業を履修することはほとんどありません。つまり、アメリカ人にとって、「1年間」は、「秋・冬・春」の「3学期間」です。

留学生の多くは夏学期も授業を履修しますので、留学生にとって、1年間は「4学期間」となります。もちろん、アメリカ人でも夏学期を履修する人もいますし、日本人留学生の中には6月から9月まで、日本に帰国する人もいます。2年間かけて「6学期間」の勉強をするのか、1年半で「6学期間」を終わらせるのかはすべて自分次第です。

Q4:基礎学力の重要性について

A4:ここで問題になってくるのが、 「いつからカレッジの授業を履修できるのか」になります。 英語力や基礎学力がないと、当然カレッジの授業を履修はできません。 留学までに、英語力と数学力など、きちんと基礎学力をつける必要があります。 AJ国際留学支援センターでは、この「基礎学力定着」に重点を置いています。 出発までに無料で授業を開講しているのも、そのためです。

日本にいる時に、きちんと勉強し、英語力も高められた方は、留学後、1年半で卒業しています。 しかし、多くの方が、カレッジの授業を受ける前に、半年から1年、 同カレッジが提供する英語クラスや中学・高校レベルの数学の授業を履修しています。 これらの授業は「カレッジ卒業の単位」には加算されないため、 卒業がどんどん遅れることになります。カレッジの授業を受けるのに、 仮に1年、このような補講を受けるとしたら、卒業までに2年半必要になります。

卒業を早めるために、出来るだけ英語力を上げ、基礎学力を定着させておく必要があります。

Q5:卒業後の進路について

A5:「大学編入を目的とした」プログラムで留学した方は、大学3年次に編入できます。 カレッジ卒業後は、4年制大学の3年次に編入することできます。ワシントン州のみならず、全米の大学へ編入が可能です(有名校やハイレベルな大学は諸条件あり)。日本の大学の3年次に編入した方もいます。

カレッジ入学の目的を、たとえば「お菓子作り職人になりたい」「音楽だけを勉強したい」など、ある分野に特化し、他の一般教養科目を履修しなかった場合は、大学3年次には編入できず、1年生からの入学になってしまいます。仮に音楽が好きなのであれば、一般教養科目も履修しつつ、音楽を勉強していきましょう。

Q6:留学費用について

A6:「シアトルセントラルカレッジ」という学校を例にとります。 この学校はシアトルのダウンタウンにある、都会の学校です。

英語力が足りず、カレッジの授業がはじまる「前」に、英語の補講のみを履修する場合の授業料と滞在費、交通費、教科書代、お小遣いなどの平均が、「1学期」で7,157ドル(2021年秋)、日本円で約787270円です(1ドル110円計算)。

この補講を、仮に1年間(4学期間)履修するとすると、約315万円

英語をきちんと勉強していけば、節約できる費用と時間です。この時間を出来るだけ短くするために、今のうちにきちんと勉強することが必要です。

カレッジの授業がはじまる、仮に15単位ずつ履修していくことを想定すると、授業料と滞在費、交通費、教科書代、お小遣いなどの平均が、「1学期」で7374ドル、日本円で約811140円です(1㌦110円計算)。 カレッジの授業がはじまって、1年半(6学期)、卒業までに必要ですので、745000円×6学期(1年半)=約490万円が必要になる計算となります。

上記費用は、都会の学校のため、若干高めです。 ここ(シアトルセントラルカレッジ)から約1時間南の下った「ピアスカレッジ」という学校は、英語の補講のみを履修する場合の授業料と滞在費、交通費、教科書代、お小遣いなどの平均が、「1学期」で6005ドル、日本円で約66000円です(1ドル110円計算)。

この補講を、仮に1年間(4学期間)履修するとすると、約265万円

カレッジの授業がはじまる、仮に15単位ずつ履修していくことを想定すると、授業料と滞在費、交通費、教科書代、お小遣いなどの平均が、「1学期」で6859ドル、日本円で約754490円です(1ドル110円計算)。 カレッジの授業がはじまって、1年半(6学期)、卒業までに必要ですので、691000円×6学期(1年半)=約460万円が必要になる計算となります。